インド国籍者と日本人との離婚
インドの離婚法は、印パ戦争後ジャムおよびカシミール州※を除く全インドで施行されている「特別婚姻法(1954年法律第43号)」と「ヒンズー教徒婚姻法(1955年法律第25号)」とがあります。
※カシミール問題インド・パキスタン両国に挟まれたインド北部のカシミール地方の帰属をめぐる紛争で、全体の3分の2をインドがジャム・カシミール州として、3分の1をパキスタンがアザド・カシミール州として支配していますが、第二次大戦以前のイギリス統治下では、この辺りは藩王国(マハラジャ)〔地方の君主王国〕が自分の臣下を実質的に支配していました。
しかし支配者である藩王はヒンズー教の熱心な信者であり、その臣下である住民の多数はイスラム教の信者であるため、戦後のイギリスからの独立の際に、藩王はインドへの帰属を求め、住民の多くはパキスタンへの帰属を求めて大規模な紛争が生じました。
その後インドは「国内問題」として他国の干渉を排し、ムスリムの住民は国連の監視の下、当地での住民投票によって帰属を決めようとしたため、両者で流血の紛争に発展しました。
その後両国間の現実の支配地域をその「実効支配線」として凍結し「国境線」を未確定にしたため、以後3回にわたるインド・パキスタンの戦争でもこの地が戦場となって現在に至っており、昨今では、両国の近代ミサイルの開発から相互の核兵器の実験にまでエスカレートし、一触即発の緊張状態になっています。